大切にしたい食事、特に朝食。手抜きでもそれなりにバランスの取れたものを目指しています。大人弁当、旅の記録などとともに、季節の風をお届けできればと思っています。
断崖絶壁に立つ、美しいお社。
一体どうなってるんだろう…、どうやって登るんだろう…、どうやって建てたんだろう…、と気になっていた場所。いよいよ、念願かなっての訪問です。
鳥取県にある三徳山投入堂は、平安後期の建築物で、神社本殿形式日本最古のもの。
登山事務所から、標高差200メートル、距離は往復1500メートルを、手と足を使ってよじ登っていくんです。写真で観ていても、実際行ってみると、なーんだ…ってことがよくありますが、ここは、全く違ってました。
滑落事故も起こっている危険な修行の山。入山規則も厳しく、靴裏チェックを受けて、ダメな人は草鞋(500円)に履き替えて登ります。入山料は200円。入山届けを済ませ、輪袈裟をかけて、スタートです。
一人での入山は禁止。我々一行は、二人は麓でお休み。七人で登ります。
宿入り橋(三途の川)を渡ると、いきなりの難所。
前に登っている人がいなかったら、どう登っていいのか、本当に登れるのか、全く判りません。でも、木の根を頼りによじ登ります。登れる場所が狭いので、降りてくる人を待ったり、待ってもらったり、道を譲りながら進みます。
エッチラオッチラ、なんとか進むと文殊堂。
でも、垂直に近い岩場に建っているので、ここは、クサリを頼りに上がるしかありません。ええー、なんてサスペンス。サスペンス劇場としか言いようがありません。
苦労して登りきると、爽やかな風。中国山地の山々。絶景です。
ここで約半分。水分補給して、進みます。
馬の背と呼ばれる滑り易い岩の道を抜け、
しばらく行くと、鐘楼堂を経て、
観音堂に出ます。
先へ進むには、観音堂の裏の、細い岩の間をぬけるとかありません。ここが、また、なんとも怖いんです。いえ、危険って意味じゃなくて、なんとも言えない霊気を感じるんですよ。
でも、頑張って通過。
そして、次の角を曲がると、突然そこに、かの投入堂がドーン!と見えます。
もう、そのなんともいえない出会い方。感動です。自然に涙が流れます。
何に対して? 人間の営み? 建物の美しさ? 登山の険しさ? 絶壁の岩の中に建つ荘厳さ? いや、どれも違う。一部ではあるけど、全身が震える感動は、何かがスーッと浄化されるようなすがすがしさは、なんだろう。
しばらく、佇み、周りの人とも自然に会話が始まる。
下山中は、登ってくる方々との挨拶も楽しく、あんなにおっかなびっくりだった道も、足取り軽く降りていけます。もちろん、細心の注意を払ってです。
一緒に投入堂に連れて行ってくれた草鞋に感謝。こういう機会に恵まれたことに感謝。
登山事務所を後にして、参道にあるお茶屋さんで、疲れを癒すみたらしだんごをいただきます。レンコン入りの、地元のお米で作られたお団子、大振りでとっても美味しい。鳥取の名産・梨から作られた蜜のたれは、上品な甘さ。疲れも一気に吹っ飛びます。
このお団子が、後のち、とても助けてくれましたが、それは……。
麓で待っていてくれた二人と合流。清清しい思いを胸に、一行は次を目指します。
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Author:ししずちゃん
絶景だけど、登るの大変だったね!!!
高所恐怖症の私…登れるかしら。